インタビュー/屋外広告
大阪の地で30年以上、徹底した現場主義で
広告の最適解を追い求めるプロフェッショナル
関西マーケティングプロモーション部
第二マーケティングプロモーション室
室長 H.T.
ディレクター O.N. / U.A.
2023年1月、大阪の老舗広告代理店「株式会社大和」はライダース・パブリシティと合併し、関西支社の第二マーケティングプロモーション室として新たなスタートを切った。
室長H.T.はじめスタッフは、紙媒体、電波媒体、交通広告、屋外広告、WEB、イベント企画運営等、「売る」の仕掛けを知り尽くした経験豊かな広告のプロフェッショナルである。
看板広告の提案は現地に足を運ぶのが基本
H.T.
私たちはもともと大和(だいわ)という広告代理店の社員であったのですが、会社の合併によりライダース・パブリシティの一員となりました。
創業時から主に産経新聞や周辺媒体も含めた新聞広告を扱ってきましたが、クライアント様のニーズに対応して新聞以外の広告商材やソリューションの開拓にも積極的に取り組んでいます。
――新しい取り組みとしては、たとえばどのような広告がありますか?
H.T. 一つが屋外広告です。全国展開されている会社の東京本社の担当者様は、大阪のどこにどんな看板を出したらいいのか土地勘がないので分からないとよくおっしゃいます。そんなとき私たちは、駅の図面や乗降客数のデータだけでなく、大阪で生活している者ならではの感覚で納得性の高い提案ができます。これは強みと言えますね。
――屋外広告では、どのような実績がありますか?
H.T.
最近はリクルート目的の看板広告の実績があります。特定の大学や学部の学生さんをターゲットにして、通学ルートをメインに広告を掲出するんです。最近は企業に人気のある大学の最寄り駅は場所の奪い合いなんですよ。
広告スペースが空いていないときは、新たに広告掲出できる場所を探して土地や建物のオーナー様と交渉したり、固定の看板ではなく一週間単位で紙のポスターを貼り出したり、考えられる限りの方法を駆使します。
U.A. 野立てのような、看板そのものを立てる交渉をすることもありますよ。高速道路から見えやすいところですとか。
――看板の場所探しは大変ですね。一ヵ所一ヵ所、実際に足を運ぶのですか?
H.T.
はい、大変で泥臭い仕事です(笑)。
リクルート目的なら、クライアント様が『欲しい』学生さんが家を出て大学に着くまでどのようなルートを通るか、どこでどのように広告と接触するか、実際に歩いて徹底的に調査します。同じ駅でも上り線と下り線、広告スペースの位置が高いか低いかでも看板の視認性は変わります。図面では人目につきそうな掲出場所だとしても、人の流れによってはさほど看板が認識されないこともあります。
あるいは、現場で街路樹の枝が看板の前に張り出していたり電線がかかっていたりして見えにくいとか、図面に現れない問題はよくあるんです。データだけを見て仕事を進めると、後々クレームにつながることもあります。
クライアント様の宣伝担当の方がおっしゃるには、そこまで細かいことは広告代理店も言ってこないし、クライアント様も大事だと思いつつチェックしきれていないのが現実です。だから私たちがお役に立っているのでしょうね。
パンフレットの持ち帰りラックから町のジャック広告まで
――リクルート以外で屋外広告はどんな実績がありますか?
H.T.
保険会社様の実績があります。
商品パンフレット、申込書、それらを入れる封筒など一式を通行人に持ち帰ってもらうためのラックを立てる仕事です。
この場合も、ラックを設営できる場所を調査して、関係者と交渉して決めていきます。場所と同時にメンテナンスも大事ですね。パンフレットが減ったら誰が補充するのか、補充まで含めて当社で引き受けることもできます。
O.N. ほかに屋外では、梅田の地下街の柱をジャック(多数の広告スペースを一社で独占する広告手法)したり、女性をターゲットにして大阪メトロの女性車両だけのラッピング車両をやったこともあります。渋谷の交差点の画面全部のジャックですとか、広告のトラックを走らせたこともありました。
最適な提案とスタッフの経験値の高さでクライアントのパートナーに
――クライアント様とのお付き合いは長いということですが、何か秘訣があるのですか?
H.T.
旧大和の創業時から、会社として50年以上のお付き合いのクライアント様もおられます。
私たちは昔からずっと、特定の媒体社と資本関係がありません。たとえば新聞社の傘下の広告会社だと、どうしても親会社の商材を含むご提案に偏りがちです。私たちは幸いそのようなしがらみもなく、クライアント様とフラットな関係で最適な提案ができます。
売りたいものを押し付けるのではなく、クライアント様と一緒に考えましょうというパートナー的なスタンスが認めていただけているのだと思います。
O.N. 関西で長く、幅広く広告を扱ってきたという経験が、やはり私たちの強みですね。屋外看板が良いのか紙の広告が良いのかWEBが良いのか、あるいはイベントによるプロモーションが良いのか、課題やご要望をお聞かせいただければ、ワンストップと言いますか、たいていのことはお応えできますから。
U.A. 小さい代理店ですが、それゆえにスタッフが経験豊富で、媒体提案から制作まで一人で担当できるのも大きいと思います。
H.T.
そこが大手代理店との違いで、私たちは仕入、販売、制作も含め広告の仕掛けを全部コーディネートできます。
それを30年以上経験していますから、引き出しの多さには自信があります。その点で、クライアント様の若い方や宣伝部署の年数の浅い方からは頼りにしていただきやすいと思いますね。
画像はイメージです。
ライダースの総合力で新たな商圏・商材を開拓
――ライダース・パブリシティの一員となって、どんな発展がありそうですか?
H.T. 大阪以外の広告案件をいただいたら、これまでは私たちに土地勘がないので不利でした。しかし、ライダース・パブリシティの一員になったことで全国に拠点があるし、大阪のお客様に今後は東京の広告のご提案もしていきたいです。
U.A. 会社が関西・関東でコインパーキングの経営もしているので、そこで新たな媒体創出ができないかとも考えています。ジャックできるようなものとか、地主さんともお互いにWin-Winになるようなご提案ができればいいですね。
――最後に、広告の企画で心掛けていることはありますか?
H.T.
心掛けているわけではないですが、やはり我々は大阪人ということもあって、どこかクスッと笑わせるような企画が好きですね。クライアント様にもそういうところはあります。普通に情報を伝えるだけではアカンなあ、ひとひねりほしいなあと。
もちろんクライアント様との信頼関係あってのことですが。
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