COLUMN最新記事

企画を立案するプロセスが大事!手順や企画書にまとめるポイントとは

企画に携わる仕事をしている方はもちろん、最近では企画部門以外でも企画立案をする機会があるようです。しかし、企画を立案しようとしても、なかなかいい案が思い浮かばないという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、企画を立案するプロセスや企画立案の手順や企画書にまとめるポイントをご紹介します。

企画立案のプロセスや考え方を論理的に整理して、客観的で説得力のある企画書を作成しましょう。


目次

  1. 企画立案とは
  2. 企画を立案するプロセス
  3. 立案できた企画を企画書にまとめるポイント
  4. まとめ

企画立案とは

企画立案とは「物事がよりよい方向に進むための方法を考えること」を意味します。つまり、企画立案力は企画に携わる方だけでなく誰にでも必要な能力といえるでしょう。ビジネスシーンでよく使われる企画立案という言葉ですが、どんな場面で必要になるのか詳しく見ていきましょう。

仕事において企画立案力は役立つ

企画に携わる方にとって、企画立案力は必須でしょう。しかし、企画立案力は必ずしも企画部署の社員だけが必要なスキルではありません。会社全体で企画を募ったり会社の体制を見直したりする場面では、職種や立場に関係なく企画立案力が役立ちます。

たとえば「社内ルールを変えたい」「もう少し効率をよく仕事を進めたい」といった日頃の不満を解消したいときにも企画立案力が大事になります。現状を変えたいなら、まずは課題を明確にして解決するための工夫が必要になります。

環境をよりよいものにするためにも、ビジネスパーソンにとって企画立案力は欠かせないスキルといえます。

企画立案力で必要なスキル

企画立案にはどのようなスキルが必要なのかご紹介します。まずは企画を立案する必要性について考えてみましょう。現状に満足していれば企画は不要ですが、不満があるならば解決するための企画が必要となります。

解決すべき課題や問題を探って解決へのプロセスを整えるのが企画立案です。こういう段階を踏めば企画立案が順調にいくというコツをマスターできれば、よい企画ができるでしょう。

では、企画立案するのに必要なスキルにはどんなものがあるでしょうか。たとえば、問題や課題に気づけるアンテナ、情報を収集するスキル、未来を思い描く想像力、プランを生み出す創造力、目標達成への道筋を作り上げる繊細さといったものが必要です。


企画を立案するプロセス

「企画」と聞くと斬新なアイデアをイメージするかもしれませんが、むしろ目標達成へと至る道筋を考えることが重要です。まずは「改善する目的や狙いは何か」「どのくらい改善していくのか」といった課題を一旦整理しましょう。

手順1.目的をはっきりさせてニーズを調べる

最初の手順では現状を把握して、課題や目的をはっきりさせましょう。ニーズを正確にわかっていないと、妥当な改善案を提案する企画書にはなりません。

たとえば取引先に提出する企画書は、こちらの意見だけを提案しても受け入れてもらえないでしょう。相手企業にヒアリングしたりオリエンテーションで確認したりして、改善すべき課題と「どう改善したいのか」といったニーズを把握します。社内での企画書ならば、上司や提出先の部署に確認することが大切です。

目的や意図といった軸がブレていると、目標達成への道筋や解決策もブレてしまいます。「企画が妥当なものなのか」「目標へ至る道を外れていないか」といった判断基準も曖昧になるので、企画にかかわる人間やチームの認識を合わせましょう。

手順2.課題の仮説を設定する

目的やニーズを把握したら、情報をもとに仮説を立てましょう。情報だけを集めても仮説がなければアイデアにはつながりません。「具体的に何に困っているのか」「どんなことが行動を妨げているのか」といった本質的な部分について突き詰めて考えます。

続いて、仮説の信用性を高めるために仮説の検証を行います。間違った仮説で信頼を欠くことがないように、独自の調査や公表されているデータを利用して検証する必要があります。

課題を根本的に解決するためには仮説が重要になります。表面に見えている課題が解決しても、また違う課題が表面化するだけです。本質的な課題にアプローチした企画が作れれば、企画の成功に一歩近づいたといえるでしょう。

手順3.過去の数値やデータから客観的に判断する

設定した仮説が本当に課題になっているかどうか、データや数値を確認して客観的な指標から判断します。

企画を立案する際、最初から数値を見るのはあまりおすすめしません。データを見て気づくこともありますが、数字に惑わされて本質的な課題にたどりつけない可能性もあります。まずは収集した課題から仮説を立てて、それからデータを見るのが理想的といえるでしょう。

仮説を裏付ける数値が出なければ、仮説は間違っているかもしれません。その場合、課題について一旦考え直すのも手段のひとつです。また、予算や時間に余裕があるときは、社外の方にもヒアリングすることをおすすめします。

手順4.解決策を検証する

課題の解決策にはどういうものがあるのか検討します。具体的には、課題が解決された理想の状態について考えるといいでしょう。

たとえば、「安・正・早(速)・楽」といったキーワードで考えるのもひとつの方法です。「今より安全に、または安価に」「今より正確に」「今より早く」「今より楽に、あるいは楽しく」といった課題がクリアできる解決プラン考えてみましょう。

また、何人かで話し合うなら「ブレーンストーミング」のルールを採用することをおすすめします。ルールは「批判厳禁」「自由奔放」「質より量」「便乗歓迎」の4つです。あまり難しく考えず自由に解決策を出し合うと、いいアイデアが生まれるかもしれません。

手順5.検証したものを取捨選択して絞り込む

ここからは具体的な解決策について考えます。提案したいくつかの解決策のうち、現実的に実行できそうなプランを取捨選択し、具体的な形にしましょう。

プランを絞り込む基準には「本当に課題が解決できるか」「実行するために必要な人やモノ、予算を捻出できるか」「プランを実行しても問題が生じないか」「関係者の賛同や協力を得られるか」といったものがあります。

手順6.実行したらどうなるかの結論を出す

企画書は「現状と目的を把握して、そのギャップを埋める改善策を提案すること」が求められます。

ここまで「現状を把握する」「目的とニーズをはっきりさせる」「仮説を立てる」「アイデアを出して絞り込む」といった手順を踏んできましたが、最後に結論を出すことが必要になります。「現状を改善するアイデアを実行すると、結果はこのようになります」という結論を予想しないと企画書は提示できません。

企画立案はひとつひとつのステップを踏んで進めていくとスムーズにできますが、状況に応じて順番を変更したり手順を省略したりしてもよいでしょう。

手順7.おおよそのスケジュールを立てる

解決策の整理が完了したら、スケジュールを立てます。企画やデザイン、開発の工数を見積もり、いつまでにリリースするのか定めます。調整期間を含めた余裕のあるスケジュールだと安心です。また、それぞれの担当者も決めましょう。複数の企画が同時平行する場合、スプレッドシートやガントチャートで進行管理するのがおすすめです。


立案できた企画を企画書にまとめるポイント

ここまで紹介した手順を参考に企画を立案したら、次は実行に移しましょう。そのためには、分かりやすくて説得力のある企画書を作成する必要があります。ここでは、立案した企画を企画書にまとめるコツについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

企画書をまとめるための必須項目

企画書は簡潔で明瞭、正確で理論的、そして具体的であることが重要です。思いついたことをそのまま書くのではなく、道筋の通った文章を心掛けましょう。

企画書に盛り込む必須項目には「現状の課題や問題点」「解決するためのプラン」「具体的なスケジュールや予算」「プランを実行したことで得られるメリットや効果」「想定されるマイナス影響と対処法」といったものがあります。

企画書の書式に特に決まりはありません。会社で決まった書式がなければ自分で工夫するのもいいでしょう。

ロジックをしっかり組み立てる

ロジックはしっかり組み立てる必要があります。企画書は「事実→解釈→主張」の流れで結論を導き出すので、ロジックに穴があると提案する解決プランは間違ったものとなってしまいます。特に、事実から解釈に至るロジックが主観的なものになると間違いが生じる可能性が高くなります。

客観的な思考をする方法のひとつは、ある事実について考えられる複数の原因をツリー状に書き出していく「ロジック・ツリー」を活用することです。潜在的な原因を詳細に突き詰めていくことで、解釈の主観性を排除しやすくなります。

「すべての事実には原因がある」という前提に立ち、論理的に結論を導き出すことが重要です。「ロジカルシンキング」にはさまざまな方法がありますが、説得力のある分かりやすい企画書を作成するには、論理的な思考力が不可欠といえるでしょう。

まとめ

企画立案には特に決まった手順はありませんが、よりよい企画書を作るためには手順も大事であることが理解できたのではないでしょうか。しかし、疑問や不安が解決しない時にはライダース・パブリシティ関西マーケティングプロモーション部にご相談ください。

ライダース・パブリシティ関西マーケティングプロモーション部は多くの課題に対して解決案を提示し続け、メディア媒体の作成、キャンペーングッズの開発、各種ダイレクトメールやフライヤー類の製作、マーケット調査に至るまで、様々なクリエイティブをお客様にご提案させていただいております。

「こういうキャンペーンやセールスをしたいけれど、企画がまとまらない」「広告の反応がイマイチなので、デザインを見直したい」といった企画立案についてのご相談は、ぜひライダース・パブリシティ関西マーケティングプロモーション部にお任せください。

大阪で広告代理店をお探しなら、ライダース・パブリシティマーケティングプロモーション部までお問合せください