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出版企画書とはどのように書くべき?出版社へのアピール方法もあわせて解説

「本を出版しよう」と意気込んでみたものの、本を出版するためには何から始めたらよいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。本を書いてすぐに出版社に提出できれば簡単ですが、本を出版するにあたりまず「出版企画書」というものが必要になります。

そこでこの記事では、出版企画書の書き方について解説します。どのような出版企画書を作れば出版社の目に止まりやすくなるのか、そのコツもご紹介します。出版企画書の内容がしっかりしていれば、出版したい本の内容もブレなくなります。出版する本の販売部数を伸ばすために、まずは出版企画書を魅力的に仕上げましょう。


目次

  1. 出版企画書に書くべき内容
  2. 出版企画書とは?
  3. 本の出版ではマーケティングが重要
  4. まとめ

出版企画書に書くべき内容

出版企画書は、ほかの企画書と同じようにプロジェクトの概要をまとめたものです。ここでは、実際の本を例にして「基本的情報」や「企画意図」を具体的に解説していきます。さらに図表やマーケティング要素の重要性もご紹介します。

基本的な情報

まずタイトルや著者名など、出版企画書に必要な情報のうち「基本的な情報」について埋めていきましょう。基本的情報とは、出版したい本の概要です。次のような内容が最低限必要になります。

  1. タイトル
  2. サブタイトル
  3. キャッチコピー
  4. 本の内容
  5. 筆者名
  6. 筆者のプロフィール

タイトルで表現しきれないニュアンスは、サブタイトルで補完しましょう。キャッチコピーには、ターゲットのニーズを喚起する印象的なコピーを表示します。

本の内容には、どのような立場で何について書いていて、読むことでどのようなメリットがあるかを記載しましょう。筆者のプロフィールには、本の内容と関連する略歴を表示します。

企画意図などの情報

基本情報を記載したら、次に企画意図について明記します。なぜその本を出版したいのか、社会的背景などその理由を分かりやすく書いていきます。

本をとおして何を伝えたいのかが明確に書かれていると、出版企画にかける意気込みが強く伝わります。

マーケティング的な情報

次に誰に向けたメッセージなのか、読者ターゲットについても記載しましょう。出版社は属性に合わせて分かれていますので、出版先として向き不向きがあります。また、出版社側がターゲットとする企画でなければ興味を持ってもらえません。ここでのポイントは、できるだけポジティブに書くことです。

提出する出版企画は同カテゴリーの本と何が違い、差別化ができる訴求ポイントは何なのかも記載します。企画を承認して出版することが、出版社にとってどのようなメリットにつながるかをアピールしましょう。また、ターゲットの年齢や性別も具体的にすると、販売するときや宣伝するときに役立ちます。

その他

基本情報や企画意図、マーケティング要素以外に「ページ数」「構成案」「原稿の完成予定日」も一緒に伝えておくとよいでしょう。文章だけではわかりにくい場合もあります。企画書のアクセントにもなりますので、必要に応じて図やイラストも加えましょう。

さらに、筆者がアクセス数の多いブログやツイッターなどを運営しているのであれば、強みになります。出版後の宣伝に活用できるなど、出版社側にとっても有益な情報は、しっかり企画書に盛り込みましょう。最後に、一番見てもらいたい部分の見本原稿を載せて、自分の本をアピールします。

このような内容で、企画書の最後を締めるようにしましょう。またブログやツイッターを実践していない人は、この機会に登録してフォロワーを増やしておきましょう。


出版企画書とは?

本を出版するにはまず、出版編集者に企画者の存在と出版する本の内容を知ってもらう必要があります。その際に「出版企画書」というものを提出し、自分と本をアピールします。出版できるかどうかは出版社の判断によるため、出版企画書は「提案書」という位置づけになります。

出版社が本を出すか決めるための書類

「出版企画書」を提出しただけでは、本は出版されません。出版企画書は、出版社が出版するかどうか審議するために必要な資料です。そのため、出版を許してくれるかどうかは、出版企画書の内容にかかっています。

さらに担当者が気に入ってくれたとしても、出版社側の「企画会議」と「営業会議」の2つの会議を通過しなければ残念ながら企画者の本は出版されません。

どのような企画書を作ればよいか知っていれば有利

それでは担当者に気に入られ、なおかつ「企画会議」と「営業会議」の2つの会議を通過するにはどうしたらいのでしょうか。出版企画書の書き方にはいくつかのポイントがあり、読者ターゲットが明瞭であればあるほど企画が通りやすくなります。

たとえば20代女性と一言でいうよりも、先ほどご紹介したように「高級料理をたくさん食べ、旅行や買い物を繰り返しても何だか物足りない、何をしても心が満たされない人」とターゲットを絞るだけで、随分と違ってきます。

更にインターネットやSNS、店頭ポップや広告など、宣伝効果がある販促方法も明確であれば出版につながりやすいでしょう。出版企画書には、ターゲットを絞った書き方と宣伝できるツールやマーケティングの準備が必要です。


本の出版ではマーケティングが重要

実際に本を出版するにあたって、売れなければ意味がありません。そのためマーケティングは非常に重要になってきます。性別や年齢、住んでいる地域性などを考慮して、目に留まる広告宣伝を行う必要があります。具体的にどのようなことをすればよいのか、いくつか例を挙げてみましょう。

書店でPOPを貼り出してもらう

書店に行くと、本のPOPが大々的に飾ってあるのをみたことがある人もいるでしょう。実はあのPOPも、立派なマーケティング戦略のひとつです。

これといって目的がないまま書店に行って、気になるキャッチフレーズなどが目に飛び込めば、ついつい足を止めてしまいます。また、POPには簡略に内容が記載されているので、ターゲットに向けてメッセージを伝えやすいのもメリットです。

POPは、書店に依頼することもできますが、自分で用意したほうが飾ってもらいやすくなります。ターゲットに合わせて、文字やイラストを工夫するとより効果が上がります。

Amazonのレビューを増やす

現代ではインターネットでなんでも入手できるようになり、書店に足を運ばない人も増えてきました。Amazonで本を注文する人もいれば、今ではスマホやタブレット端末で読書をすることも可能です。

そのような方が一番に参考にするのが「レビュー」です。レビュー件数が多ければ多いほど、またその評価がよければよいほど興味が湧いてきます。書店ではPOP、インターネット上では「口コミ」といった形で、読者は購入を判断します。そのため、レビュー件数を増やすことは、マーケティング的に効果のある方法だと言えます。

また始めのうちは、友人や知人にレビューを依頼すると簡単にレビュー件数を増やすことも可能です。読んだ人にメルマガを送って、アンケート感覚でレビューを促す方法もあります。購買意欲を刺激するためにも、Amazonのレビューを増やすようにしましょう。

ブログやSNSで宣伝する

インターネット上では、Amazonのレビュー以外にも宣伝できるツールがあります。特に若者の間ではブログやSNSを運営している人が多いことから、そのような場所で宣伝をすると効果的です。

ツイッターなどのSNSは、無料で誰でも簡単に登録できるほか、拡散機能を使ってフォロワーに宣伝を拡散してもらえる可能性があります。さらにネット用語ですが「バズる」ことができれば、一気にマーケティング効率は加速していくでしょう。

またブログを運用する人は、広告収入のために広告バナーを貼っています。無料と有料の両方のプランがありますが、広告主が報酬を支払う手段のほうが効果的です。SNSやブログは、紙媒体の宣伝ツールよりも多くの人に宣伝できるのが魅力です。費用をかけずにできることもたくさんありますので、SNSやブログも活用して販促活動をしてみましょう。


まとめ

本の出版をするためには「出版企画書」という提案書を出版社に提出する必要があります。この出版企画書がきちんと書けていなければ、出版社に興味をもってもらえません。本の内容やターゲット、企画の意図や目的、どういう仕上がりで販売するのかなど明瞭に伝えることが大切です。

また、販促に力を入れることも出版社を動かす大きな要素です。書店にはPOPを用意したり、ブログやツイッターをはじめとするSNSを活用したりして本の魅力を伝えることもできます。しかし、個人でするには時間と手間がかかり、簡単に効果を出すこともできません。そこで、販促が得意な企業と連携して進めることをおすすめします。

ライダース・パブリシティ関西マーケティングプロモーション部では、関西地区における新聞や雑誌広告の企画制作をはじめとし、各種リサーチを実施したうえでターゲットや地域を絞り込んだ広告宣伝方法をご提案することも可能です。出版企画や効果的なマーケティングをお考えの方は、お気軽にライダース・パブリシティにご相談ください。


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