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展示会のレイアウトを決める際に知っておきたい必要最低限のコツ

展示会ブースのレイアウトを決める際、うまくポイントを押さえておかないと立ち寄りにくいブースになってしまいます。せっかく気合いを入れ、予算を割いて作ったが、レイアウトを間違えて本来の効果が薄れてしまったというケースもあるのではないでしょうか。

そのような事態を避けるため、展示会のレイアウトを決める際にはいくつか知っておきたいポイントがあります。

この記事では、そのポイントをまとめ、解説していきます。レイアウトを決める必要最低限のコツをご紹介しますので、展示会に出展する際は参考にしてください。

目次

  1. 展示会のレイアウトが今後の利益を大きく左右
  2. 展示会のレイアウトを決めるコツ
  3. 展示会のレイアウトを決める際はシミュレーションが大事
  4. 展示会のレイアウトをより良くするために押さえておきたいこと
  5. まとめ

展示会のレイアウトが今後の利益を大きく左右

展示会に出展する際はコストをかけて、担当者も「出展するからには他社よりも目立たせたい」と気合いが入ることがあります。それだけ展示会への出展は気持ちが入るイベントでもありますが、そのレイアウトにより来場者が近寄りがたい存在になってしまうと十分に浸透せず、ひいては利益にまで影響します。

つまり、展示会の成否は今後の利益を大きく左右し、そのときのレイアウトが重要な要素を大きく占めているということです。また、レイアウトについて誤った考え方で捉えてしまう場合も多くあり、思ったよりも軽視してしまいがちな側面もあるでしょう。

展示会のレイアウトを決めるコツ

展示会の成否を分ける要因にレイアウトが大きく関わっているという部分ですが、このレイアウトを決める際にはいくつかの重要なコツがあります。ただ闇雲に伝えたいことを表現するのではなく、伝わりやすいように工夫していく必要があるのです。

ここではそれぞれ項目ごとに分けて詳しく解説していきますので、参考にしてください。

ブースの位置

ブースの位置がどこにあるのか、この要素によりブースの形状が決まります。例えばブースがメイン通路より離れた場所にある場合、目立つように色を変えて存在感を高めたり、ブースの背面からの流入が多い場合はキャッチコピーや興味をひく文章を書いておいたりするなど、会場内でどこにブースがあるのかによってブース形状が変わります。

集客を考える場合は、どうしてもブースの位置がどこにあるのかを考えなくてはならず、その位置によって、さまざまな影響が考えられるでしょう。流入は多い見込みであっても、通路が著しく狭い場合や休憩コーナーが近くにあるという要素もあります。

動線

会場内の動線も考えてレイアウトを組む必要がありますが、それ以上にブース内の動線も、直接商談につながるという意味では非常に大切な要素です。ブース内を狙ったとおりに回遊してもらうためには、展示品やパネル、レイアウトの工夫も必要でしょう。うまく工夫をすることで、順路を自然に作り出すという展示方法があります。

矢印をつけたり、パネルに番号をつけたり、リリース順に展示品を並べてストーリー仕立てに並べることで自然と順路を作り出すことが可能となります。

目を惹く言葉

来場者がブースに気づいたとき、目を惹くキャッチコピーがあると興味がわき、もっと知りたいという欲求を生んで自然にブース内に誘導するキッカケができます。来場者の欲求をうまくかき立て、検討させたい気持ちにする仕掛けです。

パッと見てすぐにイメージができるようなキャッチコピーがあることで、具体的に来場者へのメリットを想像させます。企業の売りやサービスの特徴などを捉え、わかりやすく端的に、シンプルにパネルで見せることで、より効果的に来場者の注意を引き、誘導するイメージを持って考えることがおすすめです。

商談席

商談席はあったほうがいいですが、サイズによっては別の形を検討したほうがいい場合もあります。ブース内が大きな小間サイズであれば設置は容易ですが、小さな小間サイズですと場所を取られてレイアウトの自由度が下がってしまいます。

今後の取引につながるよう考えるのが大切で、場合によってはカウンターの設置でもいい場合があります。ブースを多く回りたい来場者は、長話を避け、あまり座ろうと思わないため、カウンターであれば気軽に応じてくれるでしょう。

来場者との会話や資料を広げることは必ず座ってやらなくてはならないわけではないので、場所を取るなら考えを転換する必要があるでしょう。

照明

照明は非常に重要な要素であり、来場者が見る方向からあてるようにすると、よりハッキリと認識しやすくなります。基本と言われる部分ですが、あまり照明を意識して計画しているブースが少ないという例も多くあります。

会場の天井照明に期待してしまい、いざ出展した際に後戻りできない状態が発生すると効果的とは言えなくなるでしょう。また、商品にあてる照明も逆光や影に注意し、商品が暗く見えないように工夫する必要があります。

下から照明をあてる場合、商品が逆光になって暗く映ることがあるので、上部からも光をあてる方法などを考えるといいでしょう。

商品の陳列

商品を陳列する際、展示との違いを押さえておく必要があります。具体的にそれぞれ解説すると、「陳列」は種類と内容をわかりやすく捉えてもらうために、商品を正確に並べることで、「展示」は魅力を伝えるために、商品をきれいに装飾したり、配置したりすることです。

スタッフの配置

 スタッフが、ブース前で静止したまま待機するような姿勢は非常に警戒心を高めてしまう可能性があります。意識的にチラシ配りなど何か作業をするなど、動的に待機をすることが重要です。

どんなに人が入るようなブースに仕上がっていても、警戒心を高めるようでは来場者が激減してしまいますます。また、スタッフの配置次第では、作業をしていても来場者が気軽に入りにくいことがあります。その辺りも踏まえた配置が必要です。

パネル

パネルは来場者の目に大きく留まりますが、どこに置くか、大きさはどうするかなどを考える必要があります。来場者は時間をかけて読もうとは思っておらず、何を伝えるか、内容を詰め込みすぎないようにまとめることが重要です。

LEDパネルなどで光る展示を利用する場合もありますが、配置を考えなければその明るさに負けて、目立たせたい商品が暗く見えてしまう場合も考えられます。また、配布物がある場合はデザインも合わせて変更する必要があります。配布物は人が持ち回り、壁面のパネルは来場者の目線に合わせた文字の大きさを検討しなくてはなりません。

ターゲット

ターゲットを明確にすることは、誰に何を伝えるかという内容や伝え方に大きく影響を及ぼします。ブース全体をイメージする際、ブランドのイメージや自社のイメージを優先することはありますが、同時にターゲットを決めることで、より効果的に伝わりやすくなります。

ターゲットとなる方に合わせたレイアウトを採用することで、実際に商品をおいたイメージを思い浮かべやすくなり、導入する際の障壁を下げることができます。同時に自社イメージも損なわないよう目線を合わせ、さまざまな視点から考えるためにターゲットを明確にしていく必要があるでしょう。


展示会のレイアウトを決める際はシミュレーションが大事

実際に展示会へ出展した際は、想定と大きな違いが出ることは少なくありません。場合によっては重大な失敗につながることもあります。それを回避するためにはシミュレーションが非常に大切で、いくつもの事態を想定した上で、より大まかなイメージを持つことが必要です。

押さえるべきポイントごとにそれぞれ解説していきますので、参考にしてください。

会場をチェック

会場のチェックは非常に重要です。大まかにどのようなレイアウトにするかをイメージすることで方向性が定まります。

思ったよりも道幅が狭い場合や人の流れが悪い場合など、さまざまな状況が考えられます。あらゆる状況に対応するようそれぞれ対策を練り、考えられる事態を想定して自社ブースだけではなく全体を構造的に捉える必要性があります。

会場についての不明点や資料なども主催者に問い合わせるといった行動が必要な場面もあり、可能であれば実際に展示会の会場に足を運んでみるのも手です。実際の来場者の動きを確認できると、よりよい想定が可能となるでしょう。

ユーザーの目線に立つことがポイント

会場を来場者が見て回る際、どのように考えてどのように行動をするのか考えることで実際に出展したときの状況をシミュレーションできます。自身が来場者であれば、こんなことを考えながら見て回る、ここにこれがあると困る、あるいは助かるなど、さまざまな目線からチェックしていきます。

単純に自社のイメージを売り込むことや見栄えを追求してしまうと形式的で魅力のないブースになってしまいがちです。全体をチェックすることで来場者の目線に立った伝え方が検討できます。そして検討を重ね、想定される内容をいくつか洗い出し、それに応じた対策を考えましょう。

商談の時にされそうな質問を想定してまとめることが大事

会場をチェックし、ユーザーの目線に立つことは大切なことと前述しましたが、これは実際に商談時や質問を受けたときの目線合わせにもつながります。想定される質問を事前にまとめておくことで素早くユーザーの疑問に答えることが可能です。

気になったことに素早く対応できるようにしておくと、都合により通過せざるをえないユーザーも後になって戻ってくる可能性が高まります。また、事前に想定される質問事項をまとめておけばスタッフにも余裕が出て、より丁寧な応対ができます。質問への想定は多ければ多いほどよいでしょう。

商品やサービスの魅力をいかに伝えるかがポイント

展示会に出展する強みのある主力商品や重点商品、サービスの魅力を事前に洗い出しておき、商品やサービスの魅力や強み、自社の売りをどう伝えるか考えておく必要があります。

余白を持たせるレイアウトでは、あえてスペースを取ることで伝えたい魅力を際立たせます。実際に配置するまでは検討を重ねる必要はありますが、商品やサービスの魅力をハッキリさせておくことで、その魅力が伝わるようなレイアウトを見つけやすくなります。

あくまで来場者が見るものなので、伝えたい魅力は一方的なものではないように注意しましょう。想定したことを踏まえ、ほかの項目も合わせて決めていくことが重要です。


展示会のレイアウトをより良くするために押さえておきたいこと

展示会のレイアウトの重要性について触れてきましたが、実際によりよくしていくためのポイントについては少しコツが必要です。基本的な部分を押さえる必要はありますが、具体的にどうすべきかを考えることが重要でしょう。

以下では人気のブースから学ぶ人が集まる理由や協力会社からのアドバイスを参考に押さえるポイントをまとめました。

人気ブースが人を集めている理由

人気のブースというものは常に人目を惹きつけ、多くの魅力と集客を両立しています。このように取り入れるべきお手本に対して、なぜ人気なのか理由を理解したり、研究したりすることで自社との相違点を見つけ出すことができます。

相違点を見つけることにより、取り入れられるべき内容は取り入れ、改善点を発見することで差別化にもつながります。なによりも、常に改善点を洗い出し、改良を重ねていく姿勢が非常に有効です。

この考え方があると、最初の結果は悪くとも徐々に研ぎ澄まされていき、次第に大きな結果を残すことにつながります。

協力会社からのアドバイス

レイアウトをひとつとっても、最低限押さえるポイントだけで大きな労力や知識が必要です。私どもライダース・パブリシティでは、さまざまな業界から得た知見やノウハウを活用し、スムーズにお客様の要望に応える基盤が整っています。

また、数多くの実績・経験を持っていることも当社の強みであり、ご相談いただいたお客様の期待値を上回るように提案することを常日頃より心がけております。ご相談だけでも承りますので、ぜひお気軽にライダース・パブリシティまでご連絡くださいませ。


まとめ

展示会は担当者が力を入れるイベントでもあり、その力の入れ方によってはどうしても押し付けがましいものになってしまうこともあります。その場合、求めている効果が得られないばかりか、後の利益までも得られないことにつながってしまいます。

押さえるべきポイントをまとめましたが、経験値が足りないと再現性はどうしても高まりにくく、考えているよりも来場者への目線や配慮が不十分なことも考えられます。しかしコストをかけるのですから、誰しも成功を納めたいと思うはずです。

そのようなお悩みにもライダース・パブリシティでは、企画の立案から導入・実施までスピード感を持って対応することが可能です。私どもが、お客様とよりよい未来を築き上げるお手伝いをさせていただきます。

ライダース・パブリシティは、信頼関係を築き上げることを第一に、誠意を持ってお客様のご期待に応えます。まずは気になるところだけでも構いませんので、ライダース・パブリシティへご相談いただければ、速やかに最適な提案をさせていただきます。ご相談、お待ち申し上げております。

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