何気なく目にしているパッケージが売上を大きく左右することもあるほど、強い影響力を持つと言われており、パッケージデザインで商品の売りや特徴を的確に表現できれば、手にしてほしい人の購買意欲を刺激できます。パッケージは商品の魅力を印象付ける顔です。ここではパッケージデザインを成功させるために必要なコツとして、いくつか具体的なポイントを絞ってご紹介します。
目次
パッケージデザインする商品のターゲットを明確にする
パッケージをデザインする際、どんな人に売りたいのかを明確にする必要があります。商品の特徴によって中心購買層に違いが出るため、その中心となる購買層を想定してデザインすることが重要です。デザインはターゲットに訴求力のあるものでなければなりません。
どんな性別・年代の人に売りたいのかを想定する
売れる商品のパッケージを生み出すためには、具体的なターゲット像を描き出すことから始めます。その中でも性別はわかりやすい絞り込み方のひとつです。たとえば女性がターゲットの場合は全体的に優しい色を使い、デザインもやわらかさや可愛さを求めたものが中心となります。
また、年代によっても求めているものが違い、若い年代であれば可愛いものを、年代が高くなるにつれて可愛さよりもオシャレでセンスがよいものを好む傾向になります。性別だけで全てを対象とするには求められるイメージの範囲が広すぎます。
ターゲットを明確にする上で、性別だけではなくその年代なども詳しく想定していくことも重要です。デザインとターゲットが上手く合わず、魅力が無いものと判断された場合は売上に大きく影響を与えてしまいかねません。
どこで売るのかを決める
実際に販売する場所の想定も必要です。たとえばデパートでの販路を想定するのであれば、客層やその場の雰囲気を考えて高級感のあるパッケージにするとよいでしょう。スーパーであれば手に取ってみたいと感じる親しみやすさ、通販での販売であればストレートに魅力が伝わるシンプルさがデザインに求められます。
また、どこで売るのかを考える際は、その背景にある消費者の動きまで想定することがデザインする上で重要です。ショッピングを楽しむ若い女性に売りたい商品であれば、そのようなターゲットが集まりやすい実店舗での販路を想定したデザインにする必要があります。たとえば、持ち帰りやすいサイズのパッケージをデザインするということが考えられます。
パッケージデザインを行う際のポイント4つ
届けたいターゲットが明確になれば、次はどのように消費者の目に映るかという点が重要になります。ターゲットが明確であっても、デザインが商品のコンセプトと合っていなければ購買意欲を高める可能性が低いといえるでしょう。デザインする際に押さえるとよいポイントがあります。4つの項目に沿って確認しましょう。
1.一番アピールしたいのは何かを決める
デザインを考える第一歩として、その商品にとって一番アピールしたいポイントは何かを明確にすることから始めます。商品名を一番に伝えたい、イメージ写真を目立たせたい、魅力的なキャッチコピーを覚えてもらいたいなどがポイントとして挙がる項目です。
訴求したいポイントを強調してデザインするときは、パッケージデザインを目印にして再度の購入につなげられるかを目安にするとよいでしょう。パッケージデザインがよりわかりやすく、デザインと商品そのもののイメージが合致していると印象に残りやすく、色やキャッチコピー、イメージ写真を頼りに再度購入するきっかけにもなります。
全体的にデザインの訴求力が弱く、印象が薄いと記憶に定着しにくく、再度購入する可能性は下がるといえるでしょう。一番アピールしたいポイントを押さえ、効果的に伝えることを意識する必要があります。
2.バランスの取れたデザインにする
パッケージのデザインは左右対称のものが多く見られます。これはシンメトリーな配置が整った印象を与えるからです。左右非対称でのデザインや奇抜なものは目立つ可能性があってもバランスを取るのは非常に難しいため、万人受けとは言いづらいでしょう。
また、商品名やイメージ写真、キャッチコピーなどもバラバラに配置すると全体的な印象が弱いものになりがちです。重要な要素である商品名、イメージ写真、キャッチコピーはまとめて目に入る位置にし、一目で魅力が伝わるようにします。また、安心感のある整ったデザインでしっかりとアピールポイントを押さえなくてはなりません。
3.テキストは読みやすさを心がける
デザインは非常に大切な要素ですが、あまりにデザイン性を追求してしまうと読みやすさが損なわれる恐れがあります。パッケージデザインでは、デザイン性は高いものの読みにくい文字よりも、シンプルに見やすくて親しみのある文字のほうが好まれる傾向です。太字にしたり、大きい文字にしたり、目立つ色にしたりといった工夫が必要になります。
また、見やすいと思って全ての文字を強調してしまうと相殺してかえって読みづらくなるかもしれません。一番伝えたいことを読みやすくするためには全体的なバランスを意識することが重要です。
4.商品とかけ離れたデザインにしない
商品の魅力を正確に伝えるためには、伝えたいこととデザインの内容をより近づけることが重要です。消費者はパッケージデザインやキャッチコピーなどを見て購入するきっかけを得るため、この要素がかけ離れていると「違和感」を覚えてしまい、リピーターを減らしてしまいます。
商品の形状や色などをモチーフにするといった商品の特性を生かしたデザインが有用です。ここを正確に表現することで、商品の良さや売り手の意図が正しく伝わります。
あえてギャップを生み出すために意図的に内容とデザインを変化させる例もありますが、その後の展開や顧客の反応を正確に把握する必要があり、得策ではないといえるでしょう。
パッケージデザインの重要性
パッケージデザインは消費者が最初に商品を意識するきっかけになります。デザイン性が秀逸だったとしても最初に伝わる印象が悪ければ購入しようとは思いません。パッケージデザインはダイレクトに売上に直結するものであるため、重要性が極めて高いといえます。ここでは、パッケージデザインの重要性についてポイントに沿って解説します。
初めて買うものの価値を決める
商品の価値は使うことで初めてその本質的な価値がわかります。しかし、購入したことのない商品を手に入れる前に判断できる材料は少なく、その場合パッケージのデザインは判断するための最重要項目といえるでしょう。消費者はパッケージデザインで大まかな価値を決めます。
また、視覚が与える影響は大きく、体験を超えてしまう効果をもたらす場合があります。実際にオレンジジュースでは果肉感やみずみずしさをイメージしたデザインとカラーリングによって商品自体の風味を強く感じるという効果が実証されており、意図的にその効果を引き出すデザインがなされています。
消費者はパッケージデザインから更に未来を想像し、自身がその商品を選んで幸福感を覚えるだろうか、ということを瞬時に判断しています。パッケージデザインが商品の価値を決める効果は非常に高いといえるのではないでしょうか。
視覚に訴えて購買意欲をかき立てる
人は情報の約8割を視覚から得ています。そのことからも視覚に訴えるパッケージデザインの商品価値に対する影響力は大きいといえるでしょう。パッケージデザインから未来を想像することで、より幸福感を覚えやすそうな商品に魅力を感じて購買意欲をかき立てるのです。
視覚的影響力が大きいパッケージデザインは商品の魅力を増す効果をもたらすこともあります。パッケージを見て得た情報が商品の価値の判断へも影響を及ぼすのです。商品をさらに魅力的に映るようデザインすることで商品価値向上効果をもたらし、長く愛される商品へと変化していきます。
「パッケージ買い」する人も多い
期間限定デザインを集めるなど、消費者がパッケージそのものに魅力を感じる場合もあります。関西限定デザインといった地域ごとに異なるパッケージがある商品の場合、未開封で飾ることを目的に全種類そろえるコレクターもいるでしょう。
パッケージデザイン自体を販売に活かし、パッケージをシリーズ化している商品もあります。パッケージデザインそのものに魅力を感じて商品を求める消費者が存在するほど重要な要素です。
パッケージデザインは、総合広告会社に依頼するのがおすすめ
パッケージデザインは購入のきっかけとなる重要なものです。正確に商品の特性や雰囲気を表現できないと、たとえ良いデザインであっても売り上げ向上には繋がりづらくなるでしょう。
商品の魅力がパッケージデザインによって損なわれないよう、さまざまな角度からアプローチできる総合広告会社にデザインを任せると安心です。ここでは総合広告会社に依頼するメリットについて解説します。
商品の魅力を伝えるためのノウハウが蓄積されている
一般の人が面積などの制限がある中で伝えたいことを的確にデザインすることは至難の業です。総合広告会社は多くのアイデアから商品に最も合う伝え方を導き出すスキルを持っているため、時間、面積といった制限のある中でも商品の魅力を伝えられるデザインを生み出すことが可能です。
一般の方がパッケージデザインまで行うのは、費用対効果も悪いものです。専門知識、経験から得られるセンスは一朝一夕には身に着きません。総合広告会社に依頼すれば、蓄積されたノウハウによってパッケージで伝えたいことをしっかり表現できるでしょう。
また、総合広告会社であれば豊富な知識から考え抜かれた、新しい発想が生み出されることも期待できます。
さまざまな種類の商品について知識がある
総合広告会社はさまざまな商品のデザインを手掛けているため、経験値が圧倒的です。その分野の商品以外にも知見があり、過去に得られたノウハウを基に商品の魅力をよりしっかり伝える技術を持っています。あらゆる商品に対応しているため、デザインが他の商品と似てしまう、埋もれてしまうという心配もありません。
総合広告会社に依頼するれば、パッケージデザインから派生した消費者キャンペーンなどの企画の提案も可能になります。一貫して総合広告会社に携わってもらえば、企画から販売まで方向性がぶれることなく、スムーズに進められ効果的であると言えます。
まとめ
パッケージデザインは商品にとって非常に大切な要素です。デザインを総合広告会社に依頼することで商品の魅力を的確に伝えられるパッケージを効率的に作れます。また、総合広告会社によるデザインなら商品ディスプレイや商品陳列什器製作など、売り場づくりの企画・実施の一助ともなり、相乗効果で売上アップにつなげることも可能です。
ライダース・パブリシティでは常にお客様の満足度を上回るよう真摯に対応し、費用対効果を考えた上で素早く広告戦略を提案します。パッケージデザインだけでなく一連の販売企画をトータルでご提案することでスムーズに実施することが可能です。お悩みの際は是非、ライダース・パブリシティにご相談ください。
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