総務省調べでは、2017年度で既にモバイル端末の世帯保有率は94.8％とPC保有率(72.5％)を上回る結果となっており、うちスマートフォンの占有率は75％以上となっていました。2020年に至っては内閣府消費動向調査でスマートフォン普及率は全体の84.4％(二人以上世帯)にまで高まってきています。
持ち運びが容易で、通話機能はもちろん、インターネットへのアクセスもできる今や日常生活では欠かせないスマートフォン。殆どのスマートフォンにはGPSやWi-Fiなどから端末の現在地を特定する位置情報機能が備わっています。
その位置情報を使って活用できる販売促進手法について解説いたします。
目次
- 位置情報を取得する方法
- 位置情報取得による具体的販促メニューは大きく２つ
- GPS活用 DSP広告
- GPS活用 顧客分析やマーケティング戦略立案
- マーケティング戦略にお悩みでしたらライダース・パブリシティへ！
位置情報を取得する方法
ユーザーの位置情報を取得するための方法として、beacon (bluetooth信号発信機実機)やWi-Fi、GPS、通信基地局、ビッドリクエストなどがあります。弊社ではデータ量、位置的精度が比較的よく、時間的連続性の優れたGPS(衛星からの信号により位置情報を取得)を軸として採用。また、beacon やWi-Fiによってさらに空間精度を高める場合もあります。
また、ユーザー側のスマートフォン内には位置情報取得のためのアプリ(おでかけ・予約・カレンダー・乗り換えなど)が当初からダウンロードされている環境が確立されていることで(ユーザー数2500万MAU)、予めの告知も必要なくスムースな位置情報の取得が行えます。
位置情報取得による具体的販促メニューは大きく２つ
位置情報取得による具体的な販促メニューとして、まず一つ目が上記GPSで捕捉した多くのユーザーの位置情報をDMPとしてデータベース化もしくは指定エリア内で検知したユーザーに対して、主要SSPと連携したDSP広告配信を行います。
二つ目として、計測した特定地点への来訪・滞在履歴から顧客分析やマーケティング戦略立案を行います。どちらも位置情報を通じてのターゲットへの広告企画及び実践方法として重要な意味合いを持ちます。
GPS活用 DSP広告
DSP広告とは当サイト2020/03/05アップ記事「本当に広告を届けたい人だけに効率よく配信」の「2. DMPと連携、BtoCにも最適な広告配信」に解説した内容となりますが、それに加えて本位置情報活用DSP広告は、特定地点への来訪履歴を持つユーザー(言い換えれば、興味関心を持つ場所を訪れた顕在顧客)へダイレクトに配信できる高精度なジオターゲティング広告となります。
ターゲティング抽出方法は特定のエリアを生活圏にしているユーザーを選定するエリア設定(行政区、沿線、郵便番号、町、丁目等) もしくは、任意の住所や施設店舗を訪れたカスタムピンポイントのどちらでも設定できます。
また、来訪場所履歴からユーザー属性を推定して、容易にターゲティング配信が行えます。
GPS活用 顧客分析やマーケティング戦略立案
GPSを使った来訪場所履歴や移動履歴、滞在履歴データを活用して様々な販売促進につなげる分析や戦略を立てることができます。
① 商圏分析
- 代表的な例では、ある店舗を軸に来店者の居住地分析を計測、もしくは競合店来訪者の居住地 分析を行う事で、自社の広告出稿の種類や掲出エリア、不要なエリアを分析することができます。
- 商圏内の複数の商業施設競合店(新規店舗グランドオープン)を含めて自社及び競合店の集客傾向が、時間ごとに集客数を把握。これにより今後の傾向と対策を得ることができます。
② 移動手段判定
移動速度を利用して、交通手段別(乗用車＆電車、自転車、徒歩、滞在)の人流を可視化。 災害やイベント時における効率的な交通規制検討に活用いただけます。
■ご提案想定メニュー
分析
◎戦略立案
・商圏分析 ・競合店分析 ・出店戦略 ・移動手段判定(動態分析)
◎施策検証
・イベント来訪者分析 ・来店計測 など
マーケティング戦略にお悩みでしたらライダース・パブリシティへ！
ライダース・パブリシティ 関西マーケティングプロモーション部では、さまざまなチャネルと幅広い業種に対応し、データ分析にもとづく効果的なセールスプロモーションを提案・実施いたします。位置情報を活用した販促手法の実施をご検討されている方は、お気軽にライダース・パブリシティ 関西マーケティングプロモーション部にご相談ください。
